京都dddギャラリー「田中一光展」に行ってきたよ!
公開日: 最終更新日:2017-01-20
例年ヒマになりがちな夏ですが、ありがたいことに今夏は仕事に追われる毎日でした。夜間作業が続いたり、身なりも構わず家にこもったせいでガッツリ太ってしまいました。ひやぁああ。
というわけで秋はダイエットとお洒落を頑張リマス。まずは美容院でボッサボサになっていた髪をバッサリ切ってもらいました。雑誌の「お洒落ボブ」を美容師さんに見せてしゅっとした大人の女性になる予定だったのですが…
ちびまるこちゃんみたいになった@よしぱんですこんにちは。もしくは座敷わらしです。
誰得な前置きが長くなりましたが本題へ。
2015年8月18日から京都dddギャラリーで「20世紀琳派 田中一光」が開催されています。
行きたいなーと思っていたら、ちょうど開催翌日に京都、しかも会場まで地下鉄で10分ほどの場所で打ち合わせがあったので「あれ、これは運命?!」と思い込んで、早速見に行ってきました!
京都dddギャラリーとは
大日本印刷が関西での文化活動の場として開設したギャラリーで、元々は大阪(堂島→難波)にありました。
堂島・難波の頃何度か行ったことがあったのですが、2014年10月に京都・太秦(うずまさ)に移転していて、私は今回初めて行きました。
Twitterに張り切って「難波の時よりコンパクトになった気がするけど、キレイで良かったよ!」って書いたけど、調べてみたら難波の2倍以上の広さとのこと。ああ、私の空間把握能力の無さよ…。
京都太秦のdddギャラリーは堂島の頃と同じぐらいの広さらしいので、記憶がぐちゃぐちゃになっていたのかもしれません。
dddギャラリー第204回企画展「20世紀琳派 田中一光」
田中一光氏のデザインには、日本美術、特に琳派をオマージュしたものが多々登場します。
…という漠然としたイメージぐらいしか持っていませんでした、いやぁ、詳しくなくてスミマセン。
今回の企画展は、田中一光氏が「琳派から影響を受けたデザイナー」という次元ではなく、彼こそが琳派を受け継いだ存在なのだという趣旨で構成されていました。企画展名の「20世紀琳派」とはそういう意味だと思います。
デザインとは何かを考える良い機会になった。
デザインとは何か、オマージュとは、継承とは何か…、などなどを再考する良い機会になりました。
有名な「JAPAN」ポスターも、俵屋宗達の「平家納経」の背中を丸めた鹿のオマージュですね。
尾形光琳の「燕子花図屏風」のカキツバタが元になったポスターを「花」に、琳派の代表的デザインである川の水流を継承したものは「水」にカテゴライズして展示するなど、時系列ではなく元ネタ(というと言葉が悪いですが…)やコンセプト・制作意図で分類した展示が分かりやすく、面白かったです。
ちなみにこの田中一光展、監修が永井一正氏だったり、展示構成が佐野研二郎氏だったり、なかなか豪華です。
ライゾマティクスの映像作品(モーショングラフィックス)も見応えがありました。
図録の満足度も高い!
作品がたっぷり掲載された図録、驚いたのは印刷クオリティです。網点も見えないし、色が見事に再現されていてすっごくキレイ。さすが大日本印刷!!
有名なデザイナーさん達のインタビュー記事やアンケートも沢山掲載されていて、これで1500円はかなりリーズナブルだと感じました。
展覧会情報
- 展覧会名:dddギャラリー第204回企画展 20世紀琳派 田中一光
- 期間:2015年08月18日(火)~2015年10月29日(木)
11:00-19:00(土曜・日曜は18:00まで)※祝日は休館 - 場所:京都dddギャラリー
(京都市営地下鉄東西線 太秦天神川駅1番出口 徒歩3分、京福電車 嵐電天神川駅 徒歩5分) - 入場料:無料
10月29日まで開催されているので、ご興味のある方は京都・太秦観光のついでに立ち寄られると良いと思います!