GWに羽田圭介さんの「クッキーサイン会」に行ったよ!
公開日: 最終更新日:2020-11-02
※この記事は「今年やってよかったこと Advent Calendar 2019」17日目のエントリーです。
「今年買ってよかったもの」「今年行ったところ」に続いて3つ目のAdventar記事ですが、大遅刻スミマセン!2019年も色々ありましたが、私が一番「やってよかった!」と思ったことは「推しごと」でした。
芥川賞作家の羽田圭介さんの新刊「ポルシェ太郎」のサイン会…だけでなく、羽田さんのお手製クッキーまでもらえる会がね、開催されたんですよ!!そんなの絶対行きたいじゃないですか!!
芥川賞作家が無心にクッキーを焼くツイートがバズっていた
私、羽田圭介さんの書籍は「スクラップ・アンド・ビルド」と「成功者K」を読んだだけの「典型的ニワカ」でした。TV番組で拝見して「面白い人だなー」「この人がこういう雄みのある文章を書くのがいいよねー」とは思っていましたが…。それが4月末ごろに、何故か「無心にクッキーを焼く様子」がTwitter上で話題になっていて、俄然興味が湧きました。
明日4月24日19時より、紀伊國屋書店新宿本店にて『ポルシェ太郎』サイン会です!今、全員にお渡しする手作りクッキー(ACTIONポイント)を焼いています(^^)
【サイン会でできること】①私のサイン②同ページにお客様のお名前もサイン③ツーショット撮影④握手⑤クッキーお渡し
まだ残席あるのでぜひ‼️ pic.twitter.com/wE8kBgsl25— 羽田圭介 (@hada_keisuke) April 23, 2019
「クッキー作るタイミング神がかってますね!」
ちょうど同時期に「クッキーでも焼いてフリマで売ってろ」という煽り文句がバズっていたタイミングで(しかも出版した本の宣伝のための献本と、それを「御恵贈頂きました」とツイートする人達に対するツイートだった模様)、著書の宣伝のために粛々とクッキーを焼く芥川賞作家先生、最高に素敵じゃないですか?!
昨晩から今日にかけてクッキー作りで忙しく、「クッキー作るタイミング神がかってますね!」と数人から言われても「?」だったんですが、こんなことがあったんですね!https://t.co/PRPRY67M0E
— 羽田圭介 (@hada_keisuke) April 24, 2019
…でもこういうイベントってどうせ東京開催でしょ、私には関係ない世界の話よね…って思っていたら、なんと京都開催もあるではないですか!!
え?京都にもクッキー持参で来てくれるの?!
流石に体力の限界。一昨日からクッキーを作り続け、怒りすら感じている。然しそこまでして俺は何を求めているのか。これをお読みのあなたに関西サイン会へ来て頂き、本とクッキーを届けたいのだ。26日18時半〜紀伊國屋天王寺ミオ店、27日11時〜大垣書店京都本店、14時半〜紀伊國屋梅田(全て残席有) pic.twitter.com/xR40Md3ZD2
— 羽田圭介 (@hada_keisuke) April 25, 2019
行きたい!!これは行かないと平成に後悔を残したまま新元号に突入してしまうヤツだ…!!だけど夫は単身赴任先にいて、6歳男児と2人きりの休日。息子を置いて行くわけにはいかないので「ママと一緒にお出かけしない?」の交渉開始です。
よし「土曜日さ、ママと一緒に電車に乗って四条まで行かない?」
息子「えー、せっかくの休みやし家で遊んどきたい」
インドアな息子からはあっさりお断りされてしまいました。
よし「一緒に行ってくれたら好きなもの何でも買ってあげる!」
普段じーじ・ばーばに「ご褒美のインフレはやめて!」と訴え、お勉強やお手伝いを頑張ったご褒美でやっと10円ゲットできる息子に対して、大人の財力を見せつけて見事買収に成功!悪い母ちゃんでごめんなさい!
なんとか正気を取り戻し、105L容量のリモワに全部詰め、新大阪行きの新幹線に乗った。作り手は孤独だ。時に狂気の淵に立つことも。しかし孤独なのは、作り手だけではないのかもしれない。山猫は眠らない pic.twitter.com/U7Z8TUFGXE
— 羽田圭介 (@hada_keisuke) April 26, 2019
息子との取引成立後に本屋さんに電話してみると、残念ながら「予約はいっぱい」とのこと。ただ「追加枠」が設けられたので会場に行けば参加できる可能性があると聞き、当日は息子を急かして早めに会場入りし、無事新刊の購入と整理券獲得に成功しました!!
めっちゃ優しかった!!
追加枠にも関わらず、開始時間までご本人がマイクを持って「ラジオでたかみなに『可もなく不可もないクッキー』と言われた手作りクッキーお渡し会です!」と言って盛り上げてくださいました。(実際はもっと面白いマイクパフォーマンスでした、文才なくてごめんなさい!!)
息子と順番待ちをして、いざ私の番!!著名人オーラはすっごいのに、すぐに息子の目線までかがんで話しかけてくださる姿は「優しいお兄ちゃん」でした。
過去に何度か「バンドやアイドルの握手会」に参加したことはありますが、数秒の握手で頭真っ白になってる間にはがされて終わるんですよね。(あの数秒間にちゃんと会話できるドルヲタの皆さんほんと凄いよね!)
でも羽田さんのサイン会では思った以上に1人1人に時間をかけてくださって驚きました。握手もしてもらえて、その場で本にサインも書いてもらえて、写真も撮ってもらえて、その上クッキーまでいただけるの、ちょっとサービス精神が過剰すぎません?!
せっかくのお話できるチャンス、「ありがとうございます」「応援してます」以外の言葉を発さないと絶対後悔する…と思ったけど、
「あの、『スクラップ・アンド・ビルド』を読んでから筋トレはじめました」
という「作家先生が読者に言われた浅い感想オブ・ザ・イヤー」しか出てきませんでした、すみません!!
(しかも筋トレって腹筋ローラーぐらいだし…それでも運動大嫌いな私にとってはすごい転機だったんです…せめて「私自身もスクラップアンドビルドできました」ぐらい言いたかった…いや、現実は簡易リフォーム程度だけど…)
それでも笑って対応してくださり、最後は私だけでなく息子にも「好きなクッキー選んで良いよ」って言ってくれはりました。大量のクッキー作りの大変さをTwitterで見ていたので「そんな、恐れ多い!!1個で良いです!」と言いましたが、「食育、食育!」と言って息子に渡してくださいました。
ちなみにクッキーは「可しかない」お味で、バターが濃厚で高級な洋菓子やさんの焼き菓子レベルで美味しかったです!
お正月休みの読書タイムにオススメです!
「ポルシェ太郎」、安定の面白さでした!私は女性作家さんの小説を読む時は割と「共感ポイント」を求めがちだけど、羽田圭介さんの小説は「同じ時代に生きる、自分と全く違う属性の、全く共感しない思考」を体験できる楽しさがあります。
私は一生「ポルシェ、欲しいかも…」って思わないだろうし、主人公とは全く交わらないのだけど、自分の人生だけでは知り得ない思考や経験をのぞかせてもらえるのが醍醐味です。
(これ、主人公や登場人物の誰かと似た属性の人が読むと全く違う感想になるんだろうな。)
今まで「ハードボイルド小説」というものに食指が動かなくて他がどんなものかは分からないけど、「ポルシェ太郎」は私にも読みやすかったので、割と幅広い層の方が楽しめると思います!
平成最後の素敵な思い出をありがとうございました!!