【書評】うちの子、言葉が遅いかな?―どんどん言葉が増えていく遊び方
公開日: 最終更新日:2017-07-14
1年前に読んだ本のレビューを何故か今頃書いています、こんにちは@よしぱんです。
我が家の大天使兼イヤイヤ怪獣、のちおも3歳になり、遅ればせながら言葉の爆発期を向かえております。
1歳頃には「ハイ」「バイバイ」「パパ(ママは?!)」などの単語を発し、早くは無くてもしっかり成長してくれているなと思っていました。それからの半年間も、出来ること出来ないことはあるけれど、特に問題も感じていませんでした。
「あれ、うちの子ちょっと発達が遅いかも?」と思ったのは1歳8ヶ月健診。健診の待ち時間中、周りの子が文章で喋っていたり、お母さんと会話が成立したりしているのを見て、「え?1歳8ヶ月ってもうそんなに喋れるの?!」と内心焦りました。そして健診結果もボロボロ(普段は出来ることも周りが気になって全くやらなかった)で、発達障害を匂わせる保健師さんの言葉にもショックを受けて帰って来ました。
単語も増えず、二語文も出ない1歳後半。
1歳半頃で10〜20語の単語が出ていたノチオですが、1歳10ヶ月になってもボキャブラリーはあまり増えず、「まんま、食べる」のような二語文もまだ出ていませんでした。
夫や親からは「心配し過ぎ!」と笑われましたが、それでも何か出来ることは無いかな…と思った私は、必殺☆教えてGoogle先生〜!の技を繰り出し、この書籍にたどり着きました。
「 うちの子、言葉が遅いかな?―どんどん言葉が増えていく遊び方」という本です。
「言葉のつまづきは早期なら簡単になおせます」「1歳半を過ぎて言葉が遅いかなと思ったらすぐはじめてください」と書かれていたので、1歳10ヶ月はちょっと遅いぐらいですね。
イラストも多くて2〜3時間で読める読みやすい本で、書かれていることも単純で簡単なことばかりでした。でも、単純で簡単、そして何より具体的だからすぐに実行できました。
(市の発達相談に行ったこともありますが、「うんうん、お母さんはとっても頑張ってますね」と、優しい声で慰めや同意をしてくれはるけど、具体的なアドバイスが無くて「あれ?これって私のカウンセリング?!」となったこともありました…。)
書籍に書かれていた「すぐ実行してください!」な内容
1. 子どもを大笑いさせる
あやして触れ合って言葉かけをして楽しく遊んで、たくさん笑わせることで情緒が豊かになり、話す能力が身につくそうです。
正直、「え?そんなこと?」と思いました。ノチオは普段からよく笑っているし、十分出来ているよと。
本書に書かれている「笑い」は、「ニコニコ笑顔」ではなく「手を叩いてキャッキャと大喜びするような、大笑い」です。この「大笑いを、1日5回以上させること」、と書かれていました。
楽勝だと思ったけど、ちゃんと数えてみると保育園に預けている平日は、5回って意外と難しいことが分かりました。
朝起きてから保育園に送るまでのバタバタの間と、夕方のお迎えから夕食を作って食べさせ、お風呂に入れて、寝かしつけるまでの怒涛の流れ作業タイムの間に5回大笑いさせないといけません。
- 朝、起こす時に寝室で1回。
- 保育園に預けるまでの朝の時間で1回。
- 保育園から帰ってすぐ、台所に立つ前に1回。
- お風呂の中で1回。(夫担当)
- ねんねの前に寝室で1回。
これでようやく5回、ギリギリでした。「せめて休みの日は、5回と言わず、10回ぐらい大笑いさせるぞ!」という個人目標もできました。
2. テレビを見せない・つけない
「乳幼児にテレビを見せるべきではない」は0歳の頃からあちこちで聞いていたので、私と2人の時はテレビはつけず、1歳になるまでは幼児番組も見せていませんでした。でも…
- 夫がかなりのテレビっ子で、夫が家にいる間はずっとテレビがついていた。
- 1歳から始めた子どもチャレンジのDVDを、夕飯作りの間、見せていた。
- 1歳3ヶ月で保育園に通いはじめ、朝の準備中に「おかあさんといっしょ」を見せていた。
と、この頃には意外とテレビ漬けになっていました…。
以前にも何度か夫に「テレビをつけっぱなしにしないで欲しい」と訴えたけれどあまり受け入れてもらえませんでした。でも、この本を見せながら「子どもが見ていなくても、付いているだけでも悪影響なんだって!」と改めてお願いすると、協力してくれるようになりました。理系男子って科学的根拠を見せるとちゃんと動いてくれるんですね。
ちなみに乳幼児へのテレビの功罪は、意見が分かれると思います。私の周りでも「0歳からEテレを見せていたお陰で1歳でいないいないばあの歌をほとんど歌えるよ!」っていうママさんもいたので、もちろん個人差はあるのだろうなと。
3. お母さん以外の人とも遊ばせる
核家族化で祖父母との関わりが少なかったり、お父さんの帰りが遅くてお母さんと2人きりで過ごすことが多いことも一因のようです。たくさんの人やモノと関わりを持つことで子どもは色々な区別や経験をするそうです。
- お父さんにも「週に一度は定時で帰って来て子どもと遊ぶ」など積極的に関わってもらう
- おじいちゃん・おばあちゃんとも行き来を増やして遊びに協力してもらう
- 公園にでかけたり散歩をして近所の人に出会い、声かけしてもらう
など、意識して人と関わることも大事なんですね。
4. 子どもと遊ぶ!!
この本のメインディッシュが、「年齢・発達にあった20の遊び方」の紹介ページだと思います。「1歳半を過ぎて『言葉が遅いかな…』と思ったらすぐに始めてください!」と書かれている通り、1歳半頃の発達にあった遊びが中心です。私が読んだ時にはノチオは1歳10ヶ月でしたが、普段からやっている定番の遊びも多く、安心できました。
紹介されている遊びは「たかいたかい」や「お馬さんごっこ」「飛行機遊び」「ボール遊び」など、アクロバティックなものが多いなと感じました。もちろん「加減してやさしく」と書かれていますが、この時期には全身を使った遊びが必要なのですね。
遊びのポイントは、
- たくさん言葉かけをする
- 大笑いさせる
- 創意工夫しながら遊ぶ
…などで、特に「子どもを笑わせること」が目的であることを常に忘れず、意識して遊ぶことが大事だそうです。
実行して1〜2週間で、効果があらわれた!
もしかするとノチオの成長のタイミングがたまたま合っただけかもしれません。でも私は、良いタイミングで良い書籍に出会えたと感謝しています。
本の内容を実行してから1週間ほどで下記の二語文が出るようになりました。
- 抱っこしている時に指を指しながら「あっち、行くの!」
- Perfumeのポスターを指差して「のっち、かあいいなぁ」(私の口調を真似て)
それから単語も増え、2歳前(本書を読んだ1ヶ月後の1歳11ヶ月頃)には、下記のような変化も起こりました。
歌が歌えるように!
- 突然「ちょうちょ」を4小節歌う。歌詞はALL「ちょ」だったけど!
- その後、「キラキラ星」「カエルの歌」や、保育園で流行っている「おおかみさーん」の歌も「かみ〜!かみ〜!」と歌うように。
感情表現ができるように!
- ライトアップを見て「キラキラ!綺麗!」と大喜びで連呼。
- 大好きな麺類を見たら「ちゅるちゅる!ちゅるちゅる!」、滑り台を滑れば「もっかい!」と言葉で猛アピールするように。
- ご飯を食べて「おいち!」と言ってくれた(今だに滅多に出ないレアワード。え、私の手料理のせい?!)
ごっこ遊びややり取り遊びができるように!
- おもちゃのケーキを食べるフリをして「お〜いち!」と言ったり、ごっこ遊びも出来るように。保育園の先生も「おままごとが大好きで、よくご馳走を作ってくれます」と言ってくれました。
- 「どうぞ」「あーと!」と、やり取り遊びも言葉を添えてできるように。
幼児語から正しい言葉に移行することも!
- 「ブーブー」→「くるま」、「くっく」→「くちゅ」など、赤ちゃん言葉を卒業するものも。(ちょっと寂しい)
- 「ごみしゅーしゅーしゃ!」「みきしゃーしゃ!」など大好きな車の種類が言えるように。(「カーキャリア」だけは以前から言えていた。)その後、車の名前は怒涛の勢いで覚えていきました。
発音が微妙なので家族以外には伝わりにくいけど、よく喋り、よく笑い、よく歌うようになりました。
1ヶ月後には二語文・三語文も増えた。
2歳になってからは「おにく、たべたー!」「おしゃんぽ、行くのー!」「もうちょっと、ガーガー、見たいのー!(=工事現場から離れたくない)」など、二語文・三語文が一気に出始めました。
これも時期が合っただけかもしれませんが、この本が子どもとの関わり方を見直すきっかけになったので良かったです。
「うちの子、言葉が遅いかも…?」と心配されている方にはオススメです!
(※定価は1200円+税です。Amazon欠品時に定価より高く出品する方がいるのでお気をつけください!)