「展開料理」でご飯作り&離乳食をラクにしよう!
公開日: 最終更新日:2017-12-10
もう3年以上前ですが「毎日のお料理をもっとラクにしよう!」という単発のお料理教室に参加しました。そこで初めて「展開料理」という言葉を知り、以来「お料理を展開する」という発想にかなり助けられています。
夏場は食材がいたみやすいので2日程で使い切りますが、秋冬は何日も展開しまくって活用しています。もうね、お鍋と展開料理だけで乗り切れるよ冬は!!
展開料理とは…??
休日など余裕のある時に大鍋で「ベース料理」を作って冷蔵保存しておき、日々の献立に少しずつ活用するのが「展開料理」です。これで平日はかなり時短調理できます!
「ベース料理」の一例
まずは家で一番大きなお鍋を用意します。食材の量はお鍋に入るように調節してください。
我が家の圧力鍋だとだいたい下記の分量です。量も切り方も都度違うのでかなり適当です、スミマセン!
- じゃがいも … 5〜6個(皮を向いて4分割ぐらいに。煮崩れるので大きめにしておく。)
- にんじん … 1〜2本(乱切りかなぁ。)
- 玉ねぎ … 3〜4個(くし形切り。)
- 鶏むね肉 … 1枚(150g〜300g。1口大のそぎ切りに。)
- 下味用の調味料(コンソメ・ブイヨン・鶏ガラスープの素・塩コショウ・和風出汁など。)
- 水 … お鍋から溢れない程度に。
鶏はもも肉でも良いけど「むね肉の方が良いお出汁が出る」と料理教室の先生は言ってはりました。
考え方は「リメイク料理」と似ていますが、リメイクの場合は「余った肉じゃがをカレーに変身!」のように「完成した料理」を「別の料理」に変えるため、調味料がどんどん追加されてしまいます。「展開料理」は最低限の下味だけなので塩分過多などの心配がありません。
離乳食にも使えます!
離乳食中期以降(生後7〜8ヶ月)で、鶏むね肉が食べられるようになったらベース料理を離乳食としても使用できます。便利!
離乳食用に取り分けて使う場合、下味は軽くお塩だけとか、調味料ゼロでもOKです!うちでは息子が1歳ぐらいの頃は「茅乃舎 野菜だし」を愛用していました。今は化学調味料無添加のコンソメや鶏がらスープの素を使っています。
ただただ切って、ゆでるだけ。
「ベース料理」はざっくり適当に切ったお野菜をお鍋に入れ、お水を入れて煮るだけです。
「根菜類は水から煮る」ってよく言われる通り、中まで火が通るのに時間がかかるのでお水から煮た方がバランス良く茹で上がるそうです。
鶏むね肉は諸説ありますが、私は面倒なので野菜と一緒に水から煮ちゃってます。(レシピによって「脂分の少ない鶏むね肉は沸騰させてから茹でると身がしまって固くなるので水からゆでる」と書いてあったり、「沸騰後にさし水をして少し温度を下げてから入れる」と書かれていたり、「沸騰したお湯に入れて10秒数えて火をとめ、予熱で調理する」など色々で…。どれがベストなのでしょう…??)
保温調理で煮崩れせずにホクホクに!
お料理教室では「鍋帽子」というキルト製の鍋カバーみたいなものも紹介されていました。沸騰後、お鍋に蓋をして火を消し鍋帽子をかぶせます。光熱費も節約できるし、予熱でゆっくり調理できて煮崩れせず、ホクホク美味しくできるそうです。(鍋帽子の代わりにバスタオルでもOKとのこと。)
保温調理器やル・クルーゼなど分厚くて保温性の高いお鍋でも同じですね。
我が家はティファールのでっかい圧力鍋を購入以来もっぱら圧力鍋派ですが…。加圧開始1分で火を止めて自然放置。楽ちんです。
時短レシピ1:カレーライス
ベース料理を小鍋に移してルーを入れ、5分ほど煮込めばもう「チキンカレー」の完成です!昔はね、ちゃんと「飴色玉ねぎになるまで炒めてから…」とかやってたんですよ、でも展開手抜きカレーにしても家族の評判が変わらなくて、普段はこんな感じで作っています。
小鍋で先に牛肉を熱した油+ニンニクで炒めておけば「ビーフカレー」にもできるし、挽肉を炒めて赤ワイン・トマト缶と煮た「トマトカレー」も美味しいです!
翌朝は耐熱皿にご飯にカレー+とろけるチーズのせてトースターでチンするよね、焼きカレーにするよね!!お昼はカレーうどんだよね!!…とかしちゃうのでカレーの時点でベース料理を半分ぐらい使ってしまいますが…。
時短レシピ2:肉じゃが
小鍋で牛肉を炒め、下茹でした糸こんにゃくを追加して、ベース料理から適量のじゃがいも・玉ねぎ・人参を追加します。お汁は入れすぎないように、最低限(焦げ付かない程度)でOKです。
さとう・醤油・みりんで煮込めば「肉じゃが」の完成!牛肉ではなく豚肉にする場合は生姜を入れると美味しいです。
時短レシピ3:シチュー(グラタン)
こちらもルーと牛乳を入れるだけ、「シチュー」も5分で出来上がり。ホタテなどのシーフードや、ゆでたブロッコリーやきのこ類を追加すれば展開ってバレません!!
カレー同様、翌朝はご飯にシチューとチーズのせてでトースターでチンしてドリアにします。もはやこっちが本番です。
リメイクグラタンも!
茹でたマカロニを入れて、じゃがいもなど具材が大きすぎたら少し潰して、カットしたウインナーとチーズをのせてトースターで焼いて「グラタン」にすれば夕食のメインにもなりますね!
時短レシピ4:ポトフ(ミネストローネ)
ベース料理を小鍋に移し、ウインナーやキャベツ、キノコ類やブロッコリーを追加します。コンソメ・ブイヨン・塩コショウなどとお水を足して煮込めばメインディッシュに使える「ポトフ」の完成です!!
トマト缶と、ミックスビーンズやコーン缶を入れて「ミネストローネ」っぽくする時もあります。スープとしていただく場合は、ウインナーやキャベツなどの具材は細かめに切ります。
時短レシピ5:ポテトサラダ(ピザぽて)
料理教室で習った時に「この発想はなかった!」と思ったのが「ポテトサラダ」でした。
じゃがいも・玉ねぎだけを取り出し(ちょっとぐらい他の具材が入ってもOK、ただし汁気はしっかり切っておく!)マヨネーズ・塩コショウを入れてマッシャーで潰します。1分で「ポテトサラダ」が出来てしまうんです!!
家では「短冊切りにしたハム」「輪切りにして塩もみしたキュウリ」「細かく切ったりんご」など具材を追加して一緒に和えています。レタスを添えれば立派な一品になってくれます!
余ったポテトサラダはリメイクでピザポテトに!
これは餃子の皮が余りまくっていた時にクックパッドで見つけたリメイクレシピですが、餃子の皮にピザソース(ケチャップで代用可)をぬってポテトサラダととろけるチーズをのせ、トースターで焼くのが結構お気に入りです。おつまみにちょうどよいです。
時短レシピ6:ポタージュスープ
鶏むね肉を除いたベース料理をミキサーにかけます。(ミキサーやフードプロセッサーが無ければ頑張ってマッシャーで潰してください!)
お鍋に移してコンソメやブイヨンを入れて一度沸騰させて、火を止めます。牛乳や豆乳を加え弱火で温めて、お塩で味を整えれば「ポタージュスープ」の出来上がり!美味しい!
牛乳は煮立てると分離してしまうので、牛乳を加えた後は沸騰させないように気をつけてください。昔はよくやらかしてました。今でも時々やっちゃうけど。
夏は冷やしてビシソワーズ風に。うちではカレーライスのお供として一緒に作ることが多いです。
時短レシピ7:鶏の照り焼き
やたら鶏むね肉だけ余っちゃった…という時には、醤油・砂糖・みりんを小鍋で煮て鶏肉に絡めれば「鶏の照り焼き」が出来ます。1つ2つ、お弁当に入れたいだけ…という場合はタレをぬってトースターで焼くだけでもOKです。
アイデア次第で展開し放題!
展開料理はこれ以外にも「挽肉と玉ねぎ・トマト缶を煮詰めたもの」や「白菜・キノコ・大根などを和風出汁で煮たもの」などもあります。私は馬鹿のひとつ覚えで「カレーの材料系」ばっかり作っていますが、また色々試してみます!