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「劇場版おっさんずラブ」を8回見て思うこと【ネタバレあり】

公開日: 最終更新日:2020-09-25

劇場版おっさんずラブのポスター

春田ママとATARUくんの輸入雑貨屋さんが真堺コーポレーションに騙されたのをスパダリ牧くんが解決することで2人の仲を認めてもらえるのって続編の何話でしたっけ…?(錯乱)

あ、すみません、まだまだ「劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD」に通うつもりなのに、秋ドラマ「おっさんずラブSEASON2」がキャスト未定で発表されて以来すっかり情緒不安定な@よしぱんですこんにちは。

おそらく冒頭文を読んでも画面を閉じずにいてくれた方は大丈夫かと思いますが、心の平穏を取り戻すために「劇場版おっさんずラブ」への思いの丈を「ネタバレし放題」で綴りますご注意ください!(いつもは呼称とか文体の統一には気をつけてるけど、今回は心の荒ぶり優先で諸々入り乱れたままお送りします!)

賢そうな考察とか1つも書いてない「ただの感想文垂れ流し」なのに1万字超えてしまったので目次つけますね。

  1. 見に行った回数と都度の感想(ネタバレなし)
  2. 映画で描かれていて嬉しかったところ(ネタバレしかない)
  3. 脳内補完で見た気になっているところ(ネタのないところに煙を立てるスタイル)
  4. 俺はまだ!!実写で見るのを諦めきれない!!なところ(ネタをください公式さま…)
  5. 映画の「完結」と「おっさんずラブ SEASON2」に思うこと(ただの個人の見解です)

見に行った回数と都度の感想(ネタバレなし)

OL民(=おっさんずラブのファンの総称)は映画を見た回数を「○DEAD」で表しがちなので、私もそれに従いますね。現在8DEADで、あと2枚ムビチケが残っている状態です。

おっさんずラブ用のTwitterタイムラインでは10DEAD以上の民がたくさんいるので私は決して多くないですが、それでも映画館で同じ映画を3回以上見るのは人生初の経験!(ライブやツアーの複数公演参加は割とあるけど…でも今までの最高回数だったPerfumeのJPNツアー「8公演」も抜いちゃうね…)

5箇所の劇場で前から後ろからいろんな角度から堪能し、他の映画の「予告編」もそろそろ台詞暗記できそうです。

初日(舞台挨拶LV付き上映)に2DEAD。

会社の上司と見に行った初日はもう、春田さんが日本に帰ってきた「オープニング映像」で「おかえりぃ…」とむせび泣き、あとは怒涛の展開についていくのに必死!!

コメディーパートでは声出して笑って、ラストは嗚咽をこらえて拝みながらの鑑賞です。でも周りも「平日に休みもぎとって公開初日にやってきたガチ勢」ばっかりだから、割とみんな似たような反応で楽しかったです。

好き過ぎて感情が迷子になる3〜5DEAD目。

その後はお姑さんと見に行ったり、友達や夫と見に行ったりしたけど、3-4DEAD目ぐらいで急にロスに襲われて「○○が描かれてない!これで完結なんて私認めない!!」って気持ちも湧きつつ、5DEAD目(最後の舞台挨拶LV付)で落ち着きを取り戻し「全7話の深夜ドラマを映画化してくれた奇跡」にただ感謝するようになりました。

お姑さんと「劇場版おっさんずラブ」を見た話(ネタバレなし)

応援上映、めっちゃ楽しかった!!

6DEAD目は京都の応援上映にボッチ参戦。みんな予告からノリノリで一体感も味わえて、めーっちゃくちゃ楽しかったです!!Twitterを通じて10名以上の民友さん(全員初対面)とお会いすることができたのも幸せでした♥

9月21日(土)の第2回は子守先がなくて泣きながらお留守番しましたが、なんと9月28日(土)に『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』第3応援上映も開催決定!ありがとう公式お兄さんこと東宝宣伝部の稲垣さん

終わりが見えてきてロスに襲われる7・8DEAD目。

SEASON2の情報が出た後の7DEAD目からは「公式さまを信じてるけど(俳優さんたち皆売れっ子になってるしスケジュールの都合もあるだろうし)このメンバーのおっさんずラブを見られるのはこの映画が最後かもしれない」と思うと最初から涙涙で。(それでも「実は映画と一緒に撮り終わってましたー」説を諦めてませんが…)

上映回数も減り、初週はシネコンの一番大きなスクリーンだった映画が徐々に小さな劇場に移され「上映終了」が見え始めた今日このごろ。できる範囲で、残りの上映期間を悔いなく過ごしたいです。

だからどうか、円盤発売の際には通常版以外に「特典映像盛り盛りの10枚組スペシャルエディション」も作ってくださいお金なら出しまああす!!

…と前置きが長くなりましたが、以下ネタバレバレです!!これから映画を見る予定の方はここでお別れで!また戻ってきてくださるのを待ってます!!

映画で描かれていて嬉しかったところ

春田さんの「牧大好き♥」が溢れてたこと

ドラマでは牧くんの切ない恋心に共感した人が多く、私も「お願いだから春田と幸せになって!!」と祈りながら見ていました。そんな2人が結ばれてから1年後の世界に映画では連れて行かれるのですが、春田さんの牧君愛がダダ漏れでね…「この1年何があったの?!」って春田のセリフ、そのまま返したい!

実際は遠距離だし、せっかくの「ニーハオ」も修羅場で即終了で台本だけ読むと全然ラブラブじゃないのだけど、田中圭さんと林遣都さんが演技で1年分の空白を埋めてくれました。ありがたい。あと香港のアパートの合鍵持ってるんだーってところで早々にDEADしたよね。

ドラマでは「誰が見てるかわかんねーぞ」って言ってた春田が人目を気にせず手を繋ぐし、牧君はそれを当たり前に受け入れてるし…もうね、この1年の余白を埋めるための妄想が止まらないです助けて!!

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春田のおバカな行動も全部牧くんのため

ベイシティホテルのベッドに鮪ダイブしたのも、鳳凰山リゾートに1人で乗り込んでいくのも「あり得ない」よね!でもこれが全部「牧の代わり」にやった行動だから成り立つの。春田にとってどれだけ牧君が大切なのかがよく分かって「バカ春田!」って笑い泣きしてしまいます。

2人が対等な関係になっていたこと

ドラマでは「形だけじゃなくてちゃんと好きになってもらえるように、俺、頑張りますから」って言ってた牧くん。献身的に家事やお世話をしたり、春田さんのことを思って身を引いたり…切ないんですよね。

でもこの1年で「家事や料理に困るから」付き合っているのではなく、愛されている自覚をしっかり得られたのでしょう。だからこそ超絶鈍感男に対して「言わなくても分かって欲しい」って思えるぐらいには自我を出せるようになったのかなって。

林遣都さんは牧のことを「誰よりも常識人で、自己犠牲に生きる、心が綺麗な青年」(雑誌インタビュー何冊かの詰め合わせ)って言ってはって、「中の人」が誰よりも牧君を大切に考え、応援しながら演じているのが凄いなぁって思いました。私は100%春田目線でストーリーを追う人間なので、特に今回の映画では牧君の心情って読み取りにくいのね。だから春田が「あいつ何考えてんのかわかんねー」ってなってる時は私も同じように思うわけで。

見えにくくてもちゃーんと、牧君も春田さん大好きなままでした。(牧目線で考察UPしてくださった方々、ありがとう!)

あと爆破シーンもね、予告だと「スパダリ牧くんが春田さんを救出!」って感じの図だけど(まあ、そうなんだけど)、映画では2人が助け合って一緒に生き延びて出てくるのも「対等」に感じられて良かったです。…てか爆破ってナニよ!平和な不動産会社の話じゃないの?!

尊みの極み!きんぴら橋!!ありがとうございます(涙)

予告動画で牧君の「ネクタイくいッ」が出た時から湧きに湧いたタイムライン。あれでしょ、「あなた達こういうのが見たいんでしょ?」って制作陣が入れた「ご褒美」でしょいただきます…って思ってました。

それが林遣都さんのアドリブだったなんて!!その後の2人の尊いやり取りもほぼアドリブだなんて!!もうね、この橋のシーンだけでチケット代の半分の価値があります永遠にやってくださいありがとう…

全力の「部長 vs 牧」が健在だったこと!

実は私、映画化決定の際には「部長と牧の和解シーン」があると思ってたんです。(もちろん7話ラストの営業所の無言のやり取りで和解してることはわかるけどね)

ドラマ2話で「部長に春田さんは守れません!」って啖呵切った牧君だけど、結局自分から別れを告げて家出ていって、ボロボロになった春田さんをもう一度再生させ1UPさせたのは部長でした。そして最後には部長が春田の背中を押して牧のところに走らせたわけで。

だから春田さんが上海で頑張っている間に、牧君が部長と仕事終わりにわんだほうで飲みながら「あの時はすみませんでした」って謝罪するシーンがあるんじゃないかなって期待してたのね。

だけど映画は予想の斜め上、春田のことだけ忘れてしまった部長が再び恋に落ちてまた告白(あそこの圭さんの受け演技が100点満点中5億点で大好きです)、そこに牧君入ってきて怒り笑いで「諦めたんじゃなかったんですか?」ですよ!!出たよ〜、狂犬チワワ!!

そしてあの日本のコメディ映画史に名を残す「サウナバトル」突入ね!!

牧君って「春田さんみたいに何でもぎゃあぎゃあ言いたくないんですよ」って言いながら、部長に対しては全力でぎゃあぎゃあ言うよねいつも!

うどん屋さんの「部長vsジャス」も笑ったけど、全く悪くないジャスが一方的にやられるのは「かわいそう…」にもなるんです。見方によってはパワハラになっちゃう。だけど部長と牧くんは対等にやりあってるどころか、部下の牧君の方から噛み付いて行くから清々しいほど笑えます。

爆破倉庫の「春田さん救出劇」最中でもそのバトルは健在で、しかも部長が的確に牧君のダメなところ(言わなくても分かってほしい、格好悪いところは見せたくない)を突いてくる。

「かまってヒロイン爆誕!」は、部長からの「おっさんずラブにおけるヒロインポジ」譲渡の儀式だと勝手に思っています。映画で「記憶喪失」という禁じ手を使って再び「ヒロイン vs ライバル」の構図を作ったけど、さすがに3度目は無理でしょう。部長の許可も出たから続編は牧君ヒロイン決定だね、やったね!(発作)

喧嘩別れしても独占欲むき出しな2人(好き)

「別れようぜ」で祭囃子も打ち上がる花火もトラウマにしてくれたドS公式さま。予告動画から動機息切れが止まらなかったよバカ〜!でもでも…

  • 別れているのに、狸穴さんにホテルに呼ばれて「自分が流れに身を任せれば牧を取られずに済む」と考えてベッドにダイブする春田さん。
  • 別れているのに、春田さんに人工呼吸しようとする部長を押しのけて自分がしようとする牧くん。極限状態でも絶対に譲らない強気チワワ。

2人が全然お互いのこと諦めてなくてよかったよ(号泣)

あとね、シナリオブックでは「やっぱ、取り消すわ」って上から発言な春田の台詞が、映画ではめちゃくちゃ優しい口調で「取り消してもいい?」って許可を求めてるの、100点満点中8億点ですね。

大好きな皆のその後も見られて嬉しかった!!

マロと蝶子さんも最高でしたね!!「マロ史上空前の蝶子ブーム」到来から2年経ってもまだ「蝶子大好き♥」を貫けるマロ、ほんとイイ男です!めちゃくちゃ格好良く成長してるのは蝶子さんのお陰だろうな。(もちろん中の人の役者としての成長もあるのでしょうね、腐女告も素敵だったよー!)

最後に部長に「蝶子さんを僕にください!」って言うのはどう考えてもおかしいのだけど(蝶子さんに「私もう二度とあんな思いしたくないの」って言わせるほど傷つけた張本人だもの、部長は)、そのズレた筋の通し方がいかにもマロらしくて、それを笑い泣きながら受け入れる蝶子さんに浄化されました。

怒涛の展開の中で鉄平兄とマイマイだけは平和で、オアシスでした。マイマイ、天空不動産とわんだほうの両方に居るから出演率UPしてるよね!(ついでに香港のおまんじゅう屋さんも…♥)

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あとあと、「牧くんとちずちゃんの良好な関係」がちゃんと描かれていたのが良かったよね。この1年、牧くんは寂しくなったらわんだほうに行ってちずちゃんと乾杯してたんだろうなって。お互いの恋バナとか仕事の話をし合える関係になっていたことが嬉しかったです。

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新キャラ「狸穴リーダー」と「ジャスティス」「薫子さん」も素晴らしかった!

映画化決定後「新しいおっさん追加」って出た時は「そういうのいいから、ただただ春田さんと牧くんの幸せな日常生活をくださいお願いします」って気持ちでした。意に反して「禁断の五角関係」「ラブバトルロワイヤル開幕」などと煽るドS公式さま。でもね、新キャラめちゃくちゃ良かったです!

沢村一樹さんの抜群の演技力と安定のエロ男爵っぷりがハマってたし、志尊淳さんにも泣かされました。1度目と2度目でジャスの見え方が全く変わるの、まんまと公式さまの思惑にハマった感じで悔しいけどね!やり方があざといわ!!(好き)

映画見てからキャラビジュのコメント見ると泣けるんですよね…。

脳内補完で見たところ

春田が香港で買った婚約指輪「フォーエバーラーーブ!」を牧くんに渡すところ

実は私、ティザーで「ダイヤの指輪」が映った時には「嘘でしょ?!」って思ったんです…「宝石のついた女性用の指輪、牧くん絶対いらんでしょ?!」って…。腕時計にした方がいいんじゃない…とかね。(牧君自分で買ってたけどね、高級ブランド「るとぅー」の時計を!)

でも映画冒頭で、ああ、春田なら(牧君の指のサイズも知らないまま)あの買い方しそうだなって納得できました。で、中盤の花火大会でもポッケに入れて渡すタイミングを見計らってる春田さん。結局喧嘩別れで渡せなかったけど、最後には無事牧君の手に渡ってました。

「…え?あれだけ引っ張っといて授与式は映像なし?!」って突っ込んじゃったけど、まあ、脳内補完できたよね。

それ以上にエンドロール後の2人の手に光る「結婚指輪」を見られたことが嬉しかったし、2人で結婚指輪を買いに行った系の妄想が止まりません助けて!

ちなみに私が夫に買ってもらった婚約指輪も「銀座ダイヤモンドシライシ」さんのモノなので、(指輪にこだわりがなさ過ぎて、ウェディングプランナーさんに促されるまま行った指輪フェアで即決した指輪だったけど)この映画によって愛着度が5万%UPしましたありがとう!

事情(体重増加)により結婚指輪つけられない夫婦だけど、またつけたくなっちゃったなー、痩せるかぁ…。

エンドロールにチケ代以上の価値を見出す民とライト層の違い

ライトなOLファンの友達や夫(ドラマは視聴済み)に感想を聞いて、エンドロール後を初見で100%味わうのは難しいのかもって思いました。気づきにくいんですよね、2人の指に光る結婚指輪の存在。かと言って普通は「え?もっかい見に行って確認してくるわ!」とはならないワケで。

あと最高のご褒美「名前呼び」もライトな友達は「下の名前を覚えてなかったから一瞬意味分からんかった!」って言ってました。ここもうちょっと分かりやすくしてあげても良かったのかもなぁ…(何目線)

私はね、最後の牧くんの満たされた顔と、対称的にとても切ない顔をしている春田さんに毎回泣かされます。春田さん、牧君に見えるところでは毅然と振る舞ってるんですよね。抱き合って顔が見えない時にだけ見せるあの切な顔ね…(思い出し泣きが止まらない)

いつの間にか参列できると思い込んでた「2人の結婚式」

劇場版で「春田さんと牧くんの結婚式が見られるかも」と期待していた方も多いのではないでしょうか。ほんとは私は「2人は結婚式をしない」派だったんです。春田さんはさすがに部長に気を遣うだろうし、牧君は元々「皆の前で晒さなくても」って考えだから派手な挙式は望まないのじゃないかなって。

だけどさー、映画公開前から公式さまが「結婚式ある風」の煽りいっぱいしてきたやん!劇場版の脚本が白タキシードやったやん!!キャラビジュも皆タキシードとかドレス着てたやん!!!

いつの間にかあると思いこんでた2人の結婚式シーンのために、初日は上司と2人でめかしこんで「結婚式に参列する格好」で映画館に向かってしまいました。まあ、予想外のカップルの結婚式には参列できたけどさ!

炎の中でかわされた「10の誓いの言葉」、あれが2人の結婚式だったんじゃないか説。

牧君の「見た目」や「家事能力」などのストロングポイントがゼロになっても、例え自分のことを忘れられてしまっても(部長の記憶喪失で寂しさを感じたのだろうな…)、それでも牧じゃなきゃ嫌だと言い切った春田さん。

Twitter上で「炎の結婚式」と言われているシーン、その後に春田さんは「婚約指輪」を牧君に渡したのじゃないか説が9/14の公式様のツイート投下で爆誕しました。

この写真で、牧君のポケットに入ってる立方体が「婚約指輪の箱」なのじゃないかと。だとしたら春田さんは別れた後もフォーエバーラブを持ち歩いていたことになりますね。もしも中の人達が脚本の余白を埋めるためにその設定を追加してくれたのだとしたら…泣いちゃう。(え…?ピンマイクの送信機とか…??認めない、私認めないよ!!)

「男同士ってそもそも法律的に結婚できないし…」は必要だったのか

炎の中での春田のこの台詞、(あくまでも私のTwitterタイムライン上ですが)特に当事者の方の中で賛否が別れていたように見えました。私個人的にはあって良かったです。

ドラマでは「男同士」ということに春田自身や周り(ケンタツと檸檬ちゃん、牧パパなど)も多少の戸惑いや反応があったけど、映画では「同性同士のお付き合い」に対する驚きが全くなくなってて、本人達も周りの人達も、そして私達観客も、ごく当たり前に感じています。そうやって話が進んでいたから2人が結婚するのも「当たり前」だと信じていました。そこで突然突きつけられた「法律的に結婚できない」という現実に、「え?なんで?なんでダメなの?」って頭を打たれました。「おっさんずラブ」が描いてきた「優しい世界」が現実のものになるには、まだまだ障壁があるんだよと教えられた気がします。

「俺すげー子ども好きだし…」に思うこと(勝手な解釈)

今までお互い触れずにいた部分を、極限状態で包み隠さず言った春田さん。子どもが好きだけど、それ以上に、牧くんと死んでも一緒にいたい。

だからこそ、本社勤務を断ってこれまで通り営業所で「ここに暮らす人達と一緒に街づくりをしていきたい」というのが春田さんの「夢」になったのだと私は解釈しました。

自分の子を持つことだけが「子ども好き」の結論じゃない。街に暮らすたくさんの家族に居場所を提案し、子どもの笑い声あふれる街づくりを支える、それが春田さんの「夢」になったんじゃないかなって。ジャスの「仕事を通じていろんな家族の幸せをお手伝いしたい」って言葉にも影響を受けたのかもしれません。

俺はまだ!!実写で見るのを諦めきれない!!なところ

2人が春田家で向き合って食事するところ、一瞬でも欲しかったなぁ…

実家感あふれるあのダイニングテーブルで春田さんと牧君が向き合ってご飯を食べてるのが、ドラマ版「おっさんずラブ」の象徴的なシーンだったんですよね。

当然映画でも見られると思っていた大事なシーンなのに!!牧くんが作ったラタトゥイユも、春田さんが作った黒焦げ唐揚げも、2人で食べてないじゃーーん!!だからかな、「劇場版おっさんずラブ展」で意気揚々と買った公式マグカップ(ペアで2400円)を使っても、ドラマで使われていたニトリの299円のマグカップの時ほどのワクワクが感じられないのです。使うけどさ!

きっと私達が見ていないところで、2人は仲良くご飯を食べていたとは思いますが…(頑張れ、私の心の眼!!)

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牧くんは実家に帰ってしまったのでもう春田家の食卓はもう見られないだろうけど、シンガポールに立つまでに(数ヶ月はあると思う)2人で(本業発揮して)良い物件見つけて一緒に暮らしたのじゃないかな。新居の食卓風景、見せてくださいお願いしまーす!!

あと「食洗機付きのマンションにしてね」って春田の調理済みキッチンを見て切に願う主婦脳ね★

正宗そんなんじゃねーよ!!

武川→部長ルートが嫌なわけじゃないんです、ただ、そこに行き着く心理描写をもう少し丁寧に入れてほしかったの。尺の都合なのは十分承知だけど、ドラマでの伏線って最後に鋼太郎さんがぶっ込んだアドリブ手つなぎだけだから、脳内補完を総動員してもなお「唐突」に感じてしまいます。

だって牧くんの元カレだよ?大学生の若牧くんと付き合ってたんだよ?!振り幅ありすぎない??

…というわけで私は「武川さんは元々年上ダンディー好きだった、でも若牧くんにグイグイ来られて落ちた、つまり若牧くんの方がイレギュラー」と無理やり解釈することにしました。(なのに屋上で土下座までしちゃうぐらい惚れさせちゃう牧くんの魔性っぷりすごいね…そりゃあ春田も1年でメロメロになりますね…)

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でもさ、ドラマで人気キャラだった「第3の男」武川さんの雑な扱い、これって続編やスピンオフでたっぷり回収するためかも…?!徳尾さんも「武川スピンオフならいくらでも書ける!」って言ってなかったっけ…??だったらオールオッケーです!(ゲンキン)

恋は終わっても大事な人には変わりない、元カレとの関係

ちなみに私が映画で一番好きな武川さんのシーンは「爆破から脱出した牧くんを一番に抱きかかえ頭ナデナデする」ところ(多分アドリブ)です♥あと爆破中の無音の「まーーきーーー!」もね。
中の人だけは「牧くんの元カレ設定」を貫いてくれて嬉しかった、眞島さんありがとう。

(あと、爆破脱出後の春田と牧を第二営業所メンバーが囲んでワチャワチャしてるシーンで、ジャスと薫子さんが顔を向き合わせて「良かったね」みたいなやり取りしてるのも大好きな伏線厨です。)

春田母への牧くん紹介。親への結婚報告。

映画で絶対あると思ってたのが「親への結婚報告」でした。だって映画版おっさんずラブは「夢と家族がテーマ」って言ってたじゃん!2人が家族になるにあたって一番の障壁が「親の承諾」だと思ったから、そこをどう乗り越えるのかがすごく気になっていました。

クランクイン後に公式Twitterが流してくれる写真でも春田ママや牧パパが出てたし、ドラマ6話のタイトルだった「息子さんを僕にください!」も映画で回収されると期待していました。実際は牧家と春田さんの親密度が分からないままの対面でしたね。

春田母に至っては2人の関係を知らされることもなく、「牧君を家から出ていかせるための駒」として使われただけに感じました。ちゃんと牧君を紹介するところ、やっぱり見たいなぁ。

ただね、2人が「家族になりたい」って思うのに誰の承諾もいらないんだっていう、これこそが新しい結婚の形なのかもしれません。私が古い考えに縛られてるだけなのかも。

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映画の「完結」と「おっさんずラブ SEASON2」に思うこと

「おっさんずラブSEASON2」について、公式さまは未だに触れていません。

一番嬉しいのは「映画と一緒に、実はもう撮っちゃってましたー」のパターン。テレ朝の社長が定例会見で「映画とのコラボレーション」って言ってはったのは「映画の時間軸の、余白を埋めるサイドストーリー」じゃないかなとこの期に及んで期待しています。

映画公開前から散々「これで完結」「このメンバーで集まるのはこれが最後」と強調されてきたけど、「完結」を補完するサイドストーリー的なお話なら皆が納得できるんじゃないかなと。

TRICKの世界観を10年以上守ってくれたテレ朝さまを私は信じる!!

私が人生で初めてハマったドラマがテレビ朝日の「TRICK」でした。「おっさんずラブ」と同じナイトドラマ枠だったけど、10年以上かけてドラマ計3クール(うち1回はゴールデン)、スペシャルドラマ3回、劇場版4回を、主要キャストや世界観を変えずに供給してくれました。(+スピンオフも1クールあり)

続編に強いテレ朝だから、テレビ局としては「キャスト続投」を望んでいると思います。それが叶わなかったとしたら、きっとキャストさんや事務所側の意向だと思うので受け入れないとな…と覚悟はしつつ発表を待ちます。あーーー、ドキドキする!!

「2019年の夏」を特別なものにしてくれてありがとう。

どんな続編が来ようとも、8月23日の映画公開日まで毎日ワクワクしながらいっぱい雑誌やグッズを買って、特報動画や番宣にきゃーきゃー騒いで、公開後はDEADしてもまたゾンビのようにスクリーン前に戻って…っていう最高の「熱い夏」をプレゼントしてくださった制作陣と、役を生きてくださった俳優陣の皆様には感謝の気持でいっぱいです。

熱狂とキュンキュンをありがとうございました!!

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