子どもの歯列矯正をしようと歯並び相談に行ったら過剰歯が見つかった話
公開日: 最終更新日:2022-01-06
※この記事は(ラノベぐらい長いタイトルになっちゃったけど)「今年やってよかったこと Advent Calendar 2021」14日目のエントリーです。
いつの間にかクリスマスも通過してしまって今日で2021年も終わりだというのに、これからAdvent Calendarを更新しようとしている@よしぱんですこんにちは。大遅刻ほんとにスミマセン!!
「おすすめ本」に続くAdventar2記事目です。
小学生男子、永久歯になった前歯が主張し始める。
幼児期の息子はそれはもうキレイな歯並びで、「(主張の強い前歯の)私に似なくてよかった〜!」って思ってました。そう、乳歯のころはね。
小学生になり、小さな顎にジャストサイズの乳歯が抜けた後、生えてくるのは倍サイズの永久歯。「あれ、この顎サイズにこの歯の大きさ、設計やばくない?」と思っていたら、やはりスペースの足りない前歯たちが前へ前へと自己主張をはじめました。
これはいけない、ちゃんと遺伝してる、早く歯列矯正させなければ…と思った矢先のコロナ禍で、2年近く足踏み。
この2年で出っ歯だけでなくすきっ歯も目立ちはじめた8歳男子、満を持して歯医者さんに「歯並び相談」に行きました。(私と違って息子は虫歯0本なので今回が歯科デビュー!)
矯正する気満々だったのに…「過剰歯」って何?!
やる気満々で子どものマウスピース矯正の説明を受けたけど、レントゲン写真を見た瞬間、先生の顔が曇りました。
「過剰歯ですね。紹介状を書くので、まずは抜歯してください。矯正はその傷が治った後ではじめましょう」
カジョウシ、初めて聞いたその言葉を、待合室で必死でググりました。読んで字のごとく、「過剰に生えた歯」とのこと。そりゃそうだ。
- 3〜4%ぐらいの人にある。原因は不明。
- 男児に多いらしい。
- 歯茎に埋まっている場合は見ただけでは分からない。(レントゲンを撮らないと見つからない)
- 歯並び・噛み合わせが悪くなったり、永久歯の歯根を溶かす恐れがあるので抜歯するのが一般的。
息子の場合は上顎(前歯の裏側)に埋まっていたので、歯科検診などでは見つかりませんでした。改めて見ると、たしかに上顎の一部がボコッと盛り上がっています。息子自身は「特に痛くない、違和感もない」とのこと。
参考サイト:「過剰歯」とは!?原因・割合・手術など子供の親が知りたい情報を解説!!|なごみ小児歯科クリニック
抜歯だけだと甘くみてたのに…「全身麻酔」で「入院」?!
紹介状を手に、総合病院の歯科口腔科を受診しました。ここでも再びレントゲンを撮り(かかりつけ医で撮ったレントゲン写真は共有してくれないのね)、頭部のCTまで撮って、過剰歯の位置をしっかり確認。
「過剰歯が上顎の神経近くにあるので、治療中に動いてしまうと危ない。完全に埋まっているので歯茎の切開が必要で、場合によっては骨も削らないといけないかもしれません。部分麻酔より全身麻酔での抜歯をおすすめします」
と説明を受け、「あ、じゃあ、全身麻酔でお願いします」と答えると、
「では、入院日を決めましょう。しばらく予約が埋まっているので11月以降になりますが…」
とのこと。
え、全身麻酔だと入院になるんですか?え、入院・手術って平日限定なんですか?!学校休ませないとダメなんですね!!
無知全開で質問しまくり、iPhoneでスケジュールを確認して(翌日が休みの)金曜日に入院日を決めると、
「続いて入院前検査の日を決めてください。入院の2週間前ぐらいで、こちらも平日のみです」
とのこと。入院と検査で2日学校を休ませなければいけないのね!でもまあ、計画入院なので事前に学校に連絡できたのはありがたかったです。
コロナ禍の入院は大変!
入院日の12月3日はちょうどコロナの感染者がほとんどいない時期でした。それでも付き添いは1名のみ、面会はなし(1泊入院なので問題ないけど)。そして入院直前に、息子も私もPCR検査が必要でした。
子どもは唾液を溜める方式で、息子は入院前々日にひたすら唾液出し。私は新鮮な唾液を病院に届けるべく、すぐに車を走らせました。
大人は鼻に棒を突っ込む方式でした。痛いやつね。2人とも陰性だったのでひとまず安心。
入院当日。
当日の朝は「絶飲食」だったのでギリギリまで寝かし、7時45分に出発。8時半から病院で説明を受け、9時に手術室へ。手術を担当してくれる歯科の先生も麻酔科の先生も看護師さんも、みんなとても優しくて、息子は緊張せずに手術室へと迎えました。
命に関わるような手術じゃないのに、やっぱり待ってる間は不安なものですね。全身麻酔って私も経験したことないし、ただただ「無事終わりますように」と祈ってました。(と良い親ブリつつ、読書は捗った)
11時にベッドで寝たままの息子が病室に連れられて来て、「無事抜歯できた」と報告を受けました。抜いた歯を見せてもらうと、でかい!牙のように尖ってて、大人の犬歯ぐらいある!
こんなオオモノが上顎に埋まってたのか…と思うと「やっぱり、今のうちに抜いておいて良かった」と思いました。
麻酔から目覚めた息子はひたすらゲーム!
事前説明で「麻酔後もおとなしく眠れるならそれが一番良いけど、興奮状態になって暴れる子もいる」「暴れるぐらいなら、ゲームなど集中できるものを持たせておく方が良い」と聞いていたので、許可を得てSwitchを持参しました。
11時に病室に運ばれた時から既に麻酔から目覚めていて、30分ほどはぼーっとしてたけど、意識がはっきりしてくると「マイクラやっていい?」と早速Switchを要求。
以降、就寝時間まで(食事中以外は)ずっとSwitchでマインクラフトに勤しんでました。
付き添い入院、長椅子就寝は辛い!
事前に子どもの付き添い入院について調べたのですが、親は「子ども用の小さなベッドで一緒に寝ないといけない」とか「長椅子で寝ないといけない」など、辛い状況が散見されました。
特に今はコロナ禍で付き添いの交代もできず、長期入院のお子さんに付き添われるのはほとんど母親一人で、自分の食事や入浴は後回し状態、外出もできず過酷な看護を強いられているという記事を読んで涙が出ました。
参考サイト:過酷なワンオペ看護、1日も休まず1年間 77%の病院、コロナ禍で入院児童に付き添う親の交代制限|47NEWS
私はたった1泊だけ、しかも個室でしたが、それでも細い長椅子で寝るのは辛くて体がガッチガチになりました。窓際固定だから寒くて、有料レンタルの掛布団に持参のブランケット、さらに服を4枚着込んで朝まで耐えました。
長期で付き添い入院される方のことを考えると、どうにか改善されると良いな…と思います。
息子にとって一泊入院は「良い思い出」になったらしい。
手術後の出血もほとんどなく、痛みもないようで一度も鎮痛剤に頼ることなく、元気に退院できました。
息子は時間制限なく存分にゲームができたことで「入院楽しかった!」「天国やった!」と言っています。
翌週に抜糸(抜歯後の縫合した糸を抜く方の抜糸ね、ややこしい!)のために「歯医者さんに行くよ!」と言うと、「入院チャンスある?」と聞いてきたぐらい、息子にとって入院は「楽しい非日常」となったようです。
歯並び相談に行ってよかった!
不要不急の外出は控えた方が良いと言われるコロナ禍で歯並び相談に行くのはアリなのか悩みましたが、結果的には今年行っておいて良かったです。
通常の歯科検診では見つけられない過剰歯を見つけることができ、良いタイミングで抜歯できたので、やっぱり「専門家に相談するのが一番!」だと感じています。
昨年に引き続きウィズコロナの1年となってしまった2021年でしたが「虫歯がなくても歯科に行く」という腰が重ーくなりがちなことが、「今年やってよかったこと」の1つになりました。
来年はもう少し「行動」できる1年になると良いな。疫病退散!!