赤ちゃん・子どもの「あせも対策」
公開日: 最終更新日:2020-06-17
暑いのも寒いのも大嫌い、適温大好き自己中@よしぱんですこんにちは。
1歳5ヶ月の息子はとびっきりの汗かきっずで、まだ肌寒いハズの春から汗た〜らたら。4月からエアコン使いまくりで我が家の電気代は恐ろしいことに…。
寝る時はタイマーでエアコンを入れるけど(真夏日は一晩中入れます)、それでも寝起きは頭からバケツの水をかぶったの?!ってぐらいびしょ濡れ、布団はまるで殺人現場跡?!ってぐらい、汗でくっきり人型ができています。
そんな汗かき赤ちゃんにつきものなのが汗疹(あせも)。
0歳だった昨年は「あせも治療」で大変だったけど、今年も5月頃から汗疹がポツポツ出来ています。
赤ちゃんに「あせも」ができやすいのは、汗腺が大人と同じ数あって、小さな体に密集しているからです。体の面積で考えると、乳児・幼児は汗腺の密度が大人の10倍ぐらいなのね!
0歳の頃はうつ伏せで腕を床につけていることが多かったからか腕一面が赤いぶつぶつだらけでした。
今年は腕はほとんど出来てない(内肘と脇に少々)けど、首周りと背中にポツポツと。
早めの汗疹予防が大事
汗疹が出来る原因は、汗を放置することで皮膚の表面に汚れや垢がたまって汗孔(汗の出口)をふさいでしまうことです。なので、汗をかいたまま放置しないことが重要です。
我が家では昨年の反省も活かして、春から下記のあせも対策を実践しています。
- 朝起きたらシャワーで汗を流す。(石鹸を使うのは夜のお風呂一回のみ。それ以外はお湯のみ。)
- 日中も汗をかいていたらマメに濡れガーゼで拭き取る。服は着替える。酷い時はシャワー。
- 汗を吸いやすい綿100%の肌着を着せる。(暑がりなのでメッシュタイプを着せています。)
- お風呂あがりは保湿クリームをぬる。(あらゆる皮膚トラブルの予防に「保湿が一番大事!」と皮膚科の先生から聞きました。)
- 寝る前は背中に汗取りパッド(Amazonで5枚1,299円)を入れておく。(夜中、寝汗をかいていたらそっと引き抜きます。今は朝も使っていて、保育園のお昼寝後に抜いてもらっています。)
- 夏が始まる前に髪の毛を出来るだけ短く散髪!(短髪は難しいので美容院で切ってもらいました。)
これで昨年よりは断然マシです!
一番の対策は汗をかかせないこと…?!
汗疹を作らない一番の方法は「エアコン等で温度を一定に保って汗をかかせない」とのこと。
(検索上位に出てくる皮膚科のWebページでもよく書かれています。)
でも、市の子育て教室に来られた助産師さんは、
「今は夏が暑すぎるからエアコンは必要。でも、エアコンの効いた部屋にばかりいるのも問題。今は汗をかけない子が増えている。外遊びをさせて汗をかかせて、自分で温度調整出来る体を作ることも大切。しっかり汗をかけるのは良いことですよ!」
と言ってはりました。
間違いだらけの「あせも」対策というページにも同じようなことが書いてありました。(以下引用)
能動汗腺の数は、遺伝子により決まるものではなく、2歳までの環境で決定されることがわかっています。つまり、高温の地域で乳幼児期をすごすと、能動汗腺の数が多くなり、寒冷な地域で過ごすと、その数は少なくなるわけです。大人になってから、高温の地域で生活しても、能動汗腺の数は増加しません。つまり、発汗能力は2歳までの環境で決定されるわけです。
小児科・皮膚科に相談すると…
小児科も皮膚科も、基本的には「状況を見て、お薬を出して終わり」でした。
(下記は私がもらったお薬と医師から受けた説明です。症状によって使い方は異なるので、お薬の用法は自己判断せずお医者さん・薬剤師さんに確認してくださいね!)
小児科でもらった汗疹のお薬(0歳・1歳の時)
- ヒルロイドローション0.3% … 保湿用クリーム。デイリーケアに。
- ロコイドクリーム0.1% … 赤みの酷いところ、痒いところに。
ヒルロイドローションは市販の保湿クリームと同じように使ってOK。お風呂上がりやシャワーの後に、肌がしっとりするぐらいたっぷりぬると良いとのこと。
ロコイドクリームは、小児科では説明が無かったけれど、ステロイド軟膏でした。赤ちゃんにも使える一番弱いものらしいけど、「ステロイド」と聞くとやっぱり怖いのが副作用。
ステロイド剤はアトピーや湿疹等の治療に使われる「肌の炎症をおさえる」お薬です。が、常用すると皮膚が薄くなり、弱ってしまうそうです。(副作用のことは「ステロイド」で検索すると山のように出てきます。)
調べてみると、ロコイドクリームは5段階中2番目に弱いステロイドで、1〜2週間の使用ならほぼ問題なく、赤ちゃんにもよく処方される軟膏だそうです。
私は、赤みが酷いところ、息子が掻きむしるところに薄ーく伸ばして塗っていますが、1〜2日で綺麗に消えてくれました。(油断するとすぐに新しい汗疹ができるからイタチごっこなんだけど…)
皮膚科でもらった汗疹のお薬(0歳の時)
- ハイデルマートクリーム2% … 痒み止めに。
- ロコイドクリーム0.1% … 上記の通り。
ハイデルマートクリームも抗炎症作用で皮膚の赤みや痒みをやわらげるけど、ステロイド外用薬ほどの劇的な効果はありません。非ステロイドなので副作用はほぼないそうです。
2016.6.25追記:翌年、2歳の時にもらった汗疹のお薬
以下はそれぞれ別の小児科や皮膚科で、単独でもらったお薬です。
- アルメタ軟膏 … 湿疹、あせも、虫刺され等に使える。5段階中2番目に弱いステロイド。ロコイドと同等ですね。
- プレドニゾロン軟膏 … 湿疹、皮膚炎症に広く使われる。5段階中最も弱いステロイド。
- フルコートF軟膏 … 化膿を防ぐので、特に酷いところに使用。細菌感染にも使える。5段階中3番目に強いステロイド。
汗疹では無く虫刺されで息子の腕が腫れた時に「タルメア軟膏」というお薬をもらったこともありますが、これは「アルメタ軟膏」のジェネリックでした。なのでアルメタ軟膏は汗疹で使いきらなくても、虫刺され用に置いておくとイザという時に助かりますね!
赤い汗疹ができたら早めに病院へ
汗疹には3種類ありますが、白い汗疹は放っておいてもすぐに治ります。
- 水晶様汗疹 … 小さな水泡状の、透明〜白いブツブツ(自然治癒でOK)
- 紅色汗疹 … 赤く痒みを伴うブツブツ(ステロイドが有効)
- 深在性汗疹 … 皮膚の深いところにできる汗疹(熱帯地方などで無ければ滅多に無い。)
写真(子どもが0歳の時の腕の様子)のような赤い汗疹は痒みを伴うそうです。
赤い汗疹を放置していると子どもが掻きむしってしまい、ブドウ球菌が感染して汗孔炎や多発性汗腺膿瘍(あせものより)に発展することがあります。
「とびひ(伝染性膿痂疹)」になると、人にも伝染るため、保育園や幼稚園も登園禁止になります。
(私の周りでも夏はとびひになっている子が多いです。)
参考サイト:maruho とびひの説明ページ
こうなると抗菌薬の内服治療が必要で、治療に時間もかかります。
汗疹は突然できるので、軟膏を家に常備しておくためにも、初期の段階でお医者さんに診てもらった方が良いですね!
どれだけ対策しても「汗かきっず」に汗疹はつきものなので…
肌が乾燥しがちな冬はもちろん、汗疹のできやすい夏にも保湿を怠らないこと!皮膚科の先生に「保湿が一番大事!」と言われて以来、1年を通してお風呂上がりには必ず全身に保湿クリームを塗るようにしています。これだけでも汗疹のでき方が全っっ然違います!!
そして、お肌を掻きむしった時の被害を少しでも抑えるために、子どもの「爪を短く切る」「マメに手を洗う」も実践しています!
世の中の赤ちゃん・子ども達がみーんな無事に猛暑を乗り切れますように!!
汗疹とは違う「水疱」ができたら…
乳幼児の夏の感染症「手足口病」かもしれません。「手足口病」「ヘルパンギーナ」については別記事「ヘルパンギーナ・手足口病で食べない時の『口内がしみないメニュー』」をご覧ください。
https://yoshipan.com/herpangina/