今年読んだ150冊の中で特に良かった6冊!
公開日: 最終更新日:2022-12-08
※この記事は「おすすめ本 Advent Calendar 2022」6日目のエントリーです。
毎年12月1日から25日まで開催されるブロガーのお祭り「Adventar」!
初っ端から張り切って「今年買ってよかったものAdventar」を投稿しましたが、2記事目は昨年も参加させてもらったchiroさん発案の「おすすめ本 Adventar」です!
今年はAudibleやKindle Unlimitedで耳読も取り入れて、150冊以上読むことができました。(紙の本50冊:耳読100冊って感じです。)家事タイムをまるまる読書タイムにできるの、最高です!
1冊にしぼれなかったので、昨年の「2021年に人からオススメされて良かった本 6選」と同様6冊をピックアップしました!
世界2.0 メタバースの歩き方と創り方(佐藤航陽)
【ジャンル】
ビジネス書かな
メタバースとは『神』の民主化 ー この意味が理解できた時、近い将来を想像してワクワクできた。
未開拓の場所を求めて航海し、争うのが人類の歴史だった。
今残ってるフロンティアはもう「仮想空間」か「宇宙空間」しかない。宇宙開発は軍事力の強いアメリカや中国が先行。メタバースへの取り組みも日本は遅れているけれど、世界的に人気のある漫画・アニメ・ゲームを持ってる「コンテンツ大国」はメタバースとの親和性は抜群。
どうか政府が舵取りを間違えず、規制ばかりかけるのではなく、世界市場に返り咲けるように、佐藤さんのような方の意見に耳を傾けて欲しい。
そしてこれからは自分のアンテナだけでなく、9歳の息子の言動にもっともっと目と耳を向けよう。「ゲームばっかりしてないで!」って言ってちゃダメだな。
同志少女よ、敵を撃て(逢坂 冬馬)
【ジャンル】
長編小説
今年の本屋大賞受賞作なので読まれた方も多いかな。
第二次世界大戦中、モスクワ近郊の農村が突如ドイツ軍に襲われる。一人残された少女がスナイパーとして養成される。女性狙撃小隊の一員として戦場で戦う様子がリアルでしんどかった。普通の少女が徐々に戦うこと、人を殺すことに慣れていくのも追体験してしまう。
ちょうど読んでいる最中にロシアのウクライナ侵攻が始まってしまったのも辛かった。「昔の話」として自分と切り離せるから読めていたことを痛感。
軍隊という特殊な環境の中で男性同士が団結するために(善良だったハズの)男性がどう振る舞うのかは、現在の日本でも問題になった「自衛隊内の女性隊員に対する扱い」に通ずるものを感じた。
読了後に男性作者さんだと気づいて驚いたぐらい、女性目線の「戦争」だった。
精神科医が見つけた 3つの幸福(樺沢 紫苑)
【ジャンル】
自己啓発書なのかな?
「自己啓発系」や「時間術」「勉強」「健康・ダイエット本」などはもう、新しい本を読んでも「またこの話かぁ」と思うことが増え、そろそろお腹いっぱいだけど、樺沢さんの本は読みやすくて好きなので何冊か読んでる。「絶対にミスをしない人の脳の習慣」も良かった。
この本では「幸せ」を「スピリチュアル」や「心の持ちよう」で語らず、「脳内物質で決まる!」という分解の仕方が面白い。
【1】セロトニン的幸福 = 心身の健康
朝散歩、空を見て気持ちいいと思う。運動。(コロナ禍で大切さを実感)
【2】オキシトシン的幸福 = 人とのつながり
恋人や家族、ペットと一緒にいると幸せと感じる物質。コミュニティ参加。周囲への感謝。(311で大切さを実感)
【3】ドーパミン的幸福 = 達成感
成功・お金(バブル崩壊で大切さを実感)
目標を達成した時、何かを成し遂げた時に得られる幸福感。
仕事や趣味でワクワクとやる気がでているときに分泌されるが、中毒性がある。
→成功体験による幸福感は長続きしないため「もっともっと」となるので注意が必要。
【1】〜【3】の順で満たすのが大事とのこと。
どうしても生きてる(朝井リョウ)
【ジャンル】
短編小説集
生き辛い世界を、それでも生きる名もなき人たちの短編6編。
朝井リョウさんの作品はどれも大好きで、長編の「正欲」もしっかりえぐられるけど「短編もいいなぁ」と思った作品。
「若者の心のヒリヒリを書くのが絶妙な作家さん」だと思ってたけど、もっと上の世代の男性・女性のそれぞれの立場も痛みもリアルで……「この方、人生何周目?」って思ってしまう。
特に最後の「籤(くじ)」が刺さった。
性別、容姿、家庭環境。生まれたときに引かされる籤(くじ)は簡単には変えられない。手持ちの籤がよくなくても、懸命に生きていれば光が差すのかもしれない。
ワーママはるのライフシフト習慣術(尾石はる)
【ジャンル】
ビジネス書なのかな??
はるさんの書籍は3冊読んだけど、どれも共働き・子育て世代に刺さる内容がてんこ盛りで、家族で共有したい内容も多々あった。
「やめる時間術」が割と具体的な実践本だったのに対して、こちらは「考え方」の要素が大きいかな。
トレードオフ思考
仕事と家事・育児で全部が中途半端になり、自己効力感の下がる日々。
全部を完璧にこなせるなんて幻想だと割り切り、何でも「努力」で解決しようとせず「今はこれをやっているからこれはできないんだ」と考えれば、もう少し自分を褒めてあげられるようになりそう。
「子どもは社会からの預かりもので、18歳になったら社会に還す」という発想
親の役割・行動のタイムリミットが見える。親ができるのは環境設定。
アマテラスの暗号(伊勢谷 武)
【ジャンル】
歴史ミステリー小説
「日ユ同祖論」をベースに深堀りされた、歴史ミステリー小説。
物語が進む中で日本の神道とユダヤの共通点がこれでもかと言うほど羅列され、写真や図解もたくさん掲載されていて、知識欲が満たされる。
最終的には古代キリスト教まで出てきてびっくりしたけど、豊かな海に囲まれた島国日本が自然崇拝から始まり、独自の信仰に進化しながら他宗教にも排他的にならず上手く融合していったのが、日本らしい。
私は神話を詳しく習ったことはなくて、「アマテラス」「スサノオ」などの神様の名前をふわっと知ってる程度だったけど、「十二歳までに自民族の神話を教えることを止めた民族は、すべて百年以内に消滅した」という記述と、敗戦国の教育方針を戦勝国が作り変える、そういうことかーとも感じた。
読了後、神話についてもっと詳しく知りたくなるし、全国の神社に行きたくなる。作者の策にまんまとハマった。
ブクログ仲間、探してます!
ここ3年の読書記録はNotionにまとめていますが、10年ほど放置していた「ブクログ」も今年から再開しました。まだフォローもフォロワーも全然いないので、ブクログ使われてる方がいたら仲良くしてくださいー!!
2022年の読書を振り返る機会をくれたAdventarに感謝!
2021年に引き続き、今年の読書を振り返る機会を与えてくださった「おすすめ本 Adventar」に感謝です!
カレンダーにはまだ空きがあるので、オススメ本あるよって方はぜひ登録してください!読みに行きます!!